October 07, 2005

端まできれいな印刷をするには

第2回目のテーマは、「端まできれいな印刷をするには」という内容です。

注文した印刷物の仕上りを見て、「原稿の端のベタやトーン、背景が紙端まで届かずに白い部分ができてしまっている」「印刷に出る部分に書いたはずの文字などが欠けている」などと感じた経験はありませんか?
これは、原稿を作成するときにちょっと注意して作れば改善されます。

まず、「原稿の端のベタやトーン、背景が紙端まで届かずに白い部分ができてしまっている」という点に関してです。
この場合は、原稿を作るときにベタや背景を描くのを仕上り線まででとめてしまっているためだと思います。
市販の原稿用紙や印刷会社で作成している原稿用紙には、仕上り線とその外側に1本の線が書かれていると思います。この外側の線までベタやトーンや背景を描くようにすると紙端まできれいに印刷に出ます。
なぜ仕上り線まで書いたのではではきれいに印刷できないのかというと、仕上げで回りを切り落とすときに生じる誤差があるため、仕上り線までしか描いていないとその誤差分白い部分になってしまうためです。

次に、「印刷に出る部分に書いたはずの文字などが欠けている」という点に関してです。
この場合は、仕上り線がどこなのかを確認してみてください。B5の仕上りサイズは257mm×182mmです。
そのサイズが当てはまる線の外側の文字などは印刷には出ません。
また、そのサイズ内でも仕上りサイズのぎりぎりに書かれた文字は、仕上げで回りを切り落とすときに生じる誤差で欠けてしまう恐れがあります。
文字などが欠けてしまわないようにするためには、仕上り線の内側5mm程には文字を書かないように
した方がよいでしょう。

上記の点に注意して紙端まできれいに印刷できる原稿を作成して下さいね。
では、今回はこの辺で失礼します。

投稿者 norimatsu : October 7, 2005 04:59 AM
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